ビジネス用語 ： ファイナンス｜リスク
マイナス金利 ＝ negative interest rate
Negative rates may help boost exports by encouraging currency depreciation and may support lending and domestic demand by further easing credit conditions. At the same time, they could also have some adverse consequences for financial stability through an erosion of bank profitability, through funding problems for some non-bank financial institutions, and through excessive risk-taking by investors seeking a higher rate of return.
この英文は、2015年6月の世界銀行報告書 “Global Economic Prospects（世界経済の将来性）” の中の「NEGATIVE INTEREST RATES IN EUROPE：A Glance at Their Causes and Implications（ヨーロッパのマイナス金利：理由と影響）」からの抜粋です。
日銀がマイナス金利（negative interest rate）採用を決定した時は、市場では驚きと不安と期待が入り乱れていましたが、ヨーロッパでは、既に導入されている政策です。この世界銀行の報告書では、マイナス金利の メリット及びデメリットを述べ、世界経済にどのような影響がでるかを分析しています。
報告書によりますと、マイナス金利導入により、
・為替安による輸出の拡大
・融資条件緩和による融資と内需の拡大
の可能性があり、経済を活性化させるメリットがある反面、
・銀行の収益悪化
・ノンバンク金融機関の資金問題
・投資家のリスク拡大
の危険性があると述べられています。
