話と英会話 : 英語よもやま話

 どう? : What about~? と How about~?

英語圏以外の人、特に、日本人にとって、What で始まる質問と、 How で始まる質問に対する答えを一瞬に頭の中で区別することは、 なかなか難しいのが現実です。What は 「何」 という意味で、How は 「どんな」 という意味で理解していると、とんだ誤解をすることがあります。

例えば、「What about your business?」 と聞かれた場合と、「How about your business?」 と聞かれた場合の違いを即座に分かる方は、英会話の世界で相当場数を踏んだ方です。

例として、あなたが来週からバケーションを取ることになった場合に、同僚から、「What about your business?」 と聞かれた場合の意味は、 「あなたの仕事はどうするの?」という意味で、回答の例は、「I have already asked my assistant to take care of it. (もうすでに私のアシスタントにたのんだよ。)」 というように、答えるのが普通です。

また、ビジネス等で顧客を訪問した場合に、相手から「How about your business?」 と聞かれた場合の意味は、「あなたの仕事はどう? うまくいっている?」 という意味で、回答の例は、「Not bad.(まあまあです。)」 というように答えます。

一方、「What about having dinner tonight?」 と、「How about having dinner tonight?」 は、まったく同じ意味で 「今夜食事でもしない?」 と言う意味です。 英英辞典を調べますと、「What about~?」、「How about~?」、この二つの質問の意味は同じで、「相手から何かの情報を得たいとき、 又は、相手の意見を聞きたいときに使う」 となっています。

しかしながら、上にあげた例でもお分かりの様に、会話の状況で質問相手の意図する意味が変わってしまうのが現実で、辞書通りにはいかないのが問題です。 さらに日本人にとってやっかいなのは、「どう思いますか?」 と英語で言う場合は、 「What do you think about~ ?」 がよくて、 「How do you think about~?」 がどうして間違っているかが理解できないことです。

私のアメリカでの個人的な経験で言いますと、「How~?」 で聞かれた場合の聞き手の意図は、「何かの状況、あなたの状況、何かの様態、 あなたの様態等」 を知りたい場合が多く、「What~?」 で聞かれた場合の聞き手の意図は、 「あなたの意見、あなたの感想、 あなたの意図等」 を聞きたいときによく使われていたような気がしました。

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