ファイナンス|決算

 在庫(棚卸資産)

在庫(棚卸資産)inventory)は、バランスシートの資産(流動資産)の中に記載され、製品、半製品、仕掛品、原材料が 含まれています。製品として販売された時点で、損益計算書の売上高、売上原価(Cost of products sold)に反映されます。

在庫(棚卸資産)は、企業の様々な状況を判断するための貴重なデータの一つです。在庫の増減は、キャッシュフローに大きな影響を与えます。在庫が増えると、保管費等の経費が増え、 営業キャッシュフローがマイナスとなり、企業の資金力が低下することになります。資金繰りの為に、金融機関からの借入金が増えることになり、経営に大きな負担になる ことがあります。

多くの企業の在庫(棚卸資産)状況を把握することにより、その国の経済状況を予測することが可能です。日本では、“e-Stat”という、日本政府の統計に関する ポータルサイトで、「鉱工業生産・出荷・在庫指数」を見ることにより、経済動向を判断することができます。

アメリカでは、商務省に属しているアメリカ合衆国国政調査局(United States Census Bureau) が「Manufacturers' Shipments, Inventories, & Order(製造業者出荷・在庫・受注)」 という経済指標を発表しています。下記は、調査局のホームページから抜粋した、概略説明文です。

The Manufacturers’ Shipments, Inventories, and Orders (M3) survey provides broad-based, monthly statistical data on economic conditions in the domestic manufacturing sector. The survey measures current industrial activity and provides an indication of future business trends.

「国内の製造業の毎月の経済状況の統計データで、現在の鉱工業活動と将来のビジネス動向を示す為の指標である」と、述べられています。

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